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次のページ >|内田樹先生との交遊
脚本家・市川森一氏との会話です。
「物語の登場人物の名前を決めるのが一番難しいのです」
「どうしてですか」
「いろいろとさしさわりがあってはいけないでしょう。
どこかにわたしが書いたテレビドラマの登場人物と同じ名前の人がいて
テレビでそのドラマを見た人が
同じ名前の友人知人のイメージを変えてしまうことがある
だから 登場人物の名前には細心の注意を払うことにしている。
それで自分の友人知人親戚縁者の名前を勝手に拝借しているのです。
ほんとうはそれぞれ了解を取らないといけないんですけどね」
お仕事は360度 全方位に注意を払わなければいけない
ということを市川さんから教わりました。
拙い童話を書くにあたり
登場人物の名前を決めるとき
市川さんの言葉を思い出しました。
とのだ君はわたくしの塾友であった長崎の老舗のカステラ屋さんの社長さんの名前を参考にさせていただきました。
よしなが君はわたくしが高校予備校で机を並べて勉学に励んだ親友
49歳で急逝した 吉永聡君(作曲家 三枝成彰氏の音楽事務所社長) の名前を
実名で使わせていただいています。
童話のなかで二人が発した言葉はフィクションではありません。
そして 主人公 たつる はわたくしが尊敬している哲学者の内田樹先生のお名前を
使わせていただきました。
童話をホームページにアップするに当たり ご本人にメールでお伺いを立てました。
快諾していただきました。
昨年のお話です。
それがプレッシャーになって1年ほど物語を書けませんでした。
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