それから4カ月後 長崎市のお寺さんが宗派を超えてやっている南無の会主催で永さんのトークショーが長崎市公会堂で開催されました。お寺さんからチケットをいただいていました。妹と2人で出かけました。トークショー終了後に永さんはロビーで中村八大さんのCDにサインをして販売しておられました。一般人とは違うオーラのようなものを感じました。ご挨拶をしてよいものかと躊躇していたところ 妹から「ダメモトでご挨拶をしたら。川口 知らないなぁ と新鮮に言われることを前提にすればなんてことないさ」 と背中を押されました。「べっ甲屋の川口です」 「あなたが川口さん 今日は長崎に来てよかった。会えるとは思ってなかった」 という意外な言葉が返ってきました。次の土曜日の生放送で 「前に長崎からおはがきをくれた川口さんと長崎で会った」 ということを熱く語ってくださいました。「顔と名前を覚えてもらった。あとは永六輔をどうやって川口洋正のファンにするか。とにかく愚直に毎週はがきを書こう」 と思いました。それからせっせとはがきを書きました。土曜ワイドには毎週500通ほどのおはがきやお手紙が送られてくるのだそうです。そして5時間半の生放送のなかで読まれるのは20枚ほどでした。7割ぐらいの確率でわたくしの駄文を読んでいただきました。我が家にはTBSのロゴのはいったボールペンがたくさんたまりました。