この宿題をいつも胸に抱えながら生きていました。とあるお寺のご住職様から 「人工透析 たいへんでしょう。でも 病気とは仲良くして生きていってください。日々感謝しながら病気と仲良く そうしたら良いことがありますから」 という言葉掛けがありました。煮えくり返るほど腹が立ちました。嫌悪というより憎しみの気持ちが沸き上がってきました。「あなたに慢性腎不全の人間の苦しみのいったい何がわかるというんだ。喉のあたりが焼けるほど熱くなる 死んだほうがましと思えるほどの喉の乾きを我慢することを強いられる水分制限 あの苦しみを仲良く受け入れて感謝しろとは何事だ. 他人の苦しみはどれだけでも我慢できる。痛くも痒くもないのだから。あなたは自分の言葉に酔って自分劇場やってるだけだろう。 こういうのを机上の空論にも劣るというんだ。・・・」 と思いました。「ありがとうございます」 とその場を流しました。そして永さんは 「病気と仲良くしろ」 という意味で 「病気と喧嘩をするな」 と言ったわけではない という確信めいたものを感じました。永さんの言葉に嫌悪感や憎しみは湧いてきませんでしたから。それでも永さんの真意はわからずじまいでした。2009年5月のことです。
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