玳瑁産国の記
○本朝舶来の始めは、時代詳らかならずと謂ふ。往古阿蘭陀船持し渡る處の品なり。其の産国〔華夷通商考に云ふ〕亜細亜大洲の内、南天竺の大海に之れ有り〔蘇門塔刺と云ふ〕嶋国なりや。(日本より海上二千四百里の大熱国なり。此の国の冬は日本の五六月の如し。人物色黒く、常にはだかなりと云ふ) 〔?泥国〕 (日本より海上三千九百里の大熱国、八李の国。人賎し、日本程の山鳥なり) 〔カラバ国〕 (日本より海上三千四百里、南天竺より遥か南の山島国なり) 〔占城 (日本より海上一千七百里) 〔母羅伽国〕 (里程上に同じ)以上五ケ国何れも大熱)
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